ホントは金曜日に浮上するはずが、
ずるずると日曜に(汗)
なんか、無駄に焦る日々が続いています。
そんな虎氷女は、昨日バイト先で床上浸水の被害にあいました。
1メートル先も見えないくらいの集中豪雨が襲い、
無常にも、定休日の看板(@プラスチック)が流されていきました。
でも、きっと一番かわいそうなのは、
定休日にもかかわらず出勤してる虎氷女やら、その他社員の皆様でしょうね(…)
さて、お題は続きからドウゾ。
――人殺しがしたい。
そんな言葉、よくアスランに吐けたものだ、とキラは自嘲した。
アスランが人を殺したのは一度だけ。
人殺しを生業にしている自分とは違うというのに。
外にちらつく雪と、それを見て涙を流すアスランを掻き抱きながら、
キラは昔のことを思い出していた。
「人って、こんなにも簡単に死んでしまうものなんだな」
昏い顔をして、ぽつりと彼が呟いたのは互いが十になった頃だった。
それは同時に、アスランの母上が亡くなった歳でもある。
「昨日までは、あんなに元気に笑っていたのに」
二人でよく遊ぶ河原に座り込んだアスランは、何処か遠くを見ていた。
彼岸で死人花が、その毒々しい紅を揺らしている。
「事故だった……暴走した馬車が向かった先に、たまたま母上がいらしたんだ」
それは、僕も母から涙ながらに聞かされた。
そして、ふと僕はアスランの顔を盗み見た。
アスランの瞳に、涙はない。
「人って、こんなに簡単に死ぬんだな」
同じことを何度も呟くアスランに、きっと現実は見えていないんだろう。
「アスラン!」
痛々しい姿に、僕の方が泣きそうになりながらー必死にアスランを抱きしめた。
「人って、こんなに簡単に死ぬんだな」
繰り返し繰り返し、まるで呪文の様につぶやく。
僕らの回りにも、あの毒々しい花弁が揺れていた。
*「死人花」彼岸花の別名