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知らず、周の夢に蝶と為れるか、 胡蝶の夢に周と為れるかを。
2025/09/06 (Sat)13:49
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2008/06/30 (Mon)22:41
そういや、ウ●ルスバス●ーの有効期限が切れていて、
慌てて更新料を払ってきた虎氷女です、こんばんはー。

で、先程から嫌というほど再起動を繰り返して、
ようやくセキュリティが効くようになりました。

その為、久々にメールを開きましたよ。
セキュリティ無しでは流石に開く勇気がなかったとです(汗)

そしたら、すごい量のメールが届いててびっくりしました。
カウンタ(?)が高速で回ったかと思うと、
78件のメールを受信しましたとか言われるし……。

メーワクメールを除いてこの件数なので、流石にびっくりしました(汗)

一言めるふぉも届いていまして、感激してます!
お返事は本家でしてますので、またご覧ください。

でも、せっかくなので、ここでも少し……。

軍人キラ×男娼アスランのお題を見たいといってくださって、
なんだか涙で前が見えません。

が、本家はしばらく悪女アスで手一杯なので、
この日記でほそぼそと書いていこうかな、と……。
(胡蝶之夢はどうした←典型的な思いつき人間・・・)

けれど、なかなかに暗い話です。
ので、それでもOKでしたら
続きからドウゾ、ご覧下され。

(ただし、今回は導入編です)


 1 まだ温かい


もしも神さまというものが存在するのなら、
僕はそれに唾を吐きかけて、
どうして彼にこんな運命しか用意しなかったのだと罵ってやっただろう。

**********

しとしとと降る雨が遠くに聞こえる。
一日中ふり続ける雨が、泣かない幼馴染の代わり涙を流しているようだった。
(って、そんなわけないんだけど……)
我ながら少女趣味が過ぎると苦笑を浮かべたキラは
褥に横たわる彼の髪を、ゆっくりと撫でた。

先ほどまでの行為に疲れたのか、
それともその激しさについていけなかったのか……。
とにかく今の彼――アスランには意識がなかった。
幾度とその艶やかな髪を撫でても目を覚まそうとしない。
そういえば、彼は一度眠るとなかなか目を覚まさなかったなと、
在りし日の思い出の欠片を脳裏に蘇らせて、キラは静かに笑みをこぼした。

(でも、やっぱり無理させちゃったな)

彼を手に入れた喜びに、歯止めが効かなかった。
この白い体を組み伏せて、思う様に突き上げた、その甘美な感覚。
そして、それ以上に存在する嫉妬いう名の憎しみが、
彼の意識を奪うほどの激しい情交にさせた。

(本当はもっと優しくしてあげたかったのに)

ずっとずっと好きな人だった。
友達じゃなくて、一人の人間として愛してた……いや、今も愛している。
でも、そのことは一度たりとも口には出来なかった、
そのまま、二人は離れ離れになった。

それから三年たって偶然の再会を果たしてみれば、
幼馴染は陰間茶屋で春を売る男娼となっていた。

金で買われ、その体を差し出す。

誰にでも……。

だからアスランはキラにも抱かれた。
矜持の高いアスランだから、
幼馴染に辱められるのはさぞかし屈辱的だっただろう。

散々抵抗された。
それでも、軍人として生活していた自分に組み伏せられられれば、
彼は少しも動くことが出来なくなった。

離れていた3年が、酷く遠かった。

「ごめんね」

アスランを買ったこと、抱いたことは後悔していない。
けれど確かにアスランの心を傷つけた。

髪を撫でていた手を頬に滑らせる。

「まだ、温かい……」

記憶の中のアスランの肌は死者の様に冷たかった。
そんな彼へ自分の温度が確かに移っている、
そのことに満足感を覚えながら、キラはもう一度しっとりと濡れた口付けを送った。

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プロフィール
HN:
虎氷女(トラヒメ)
HP:
性別:
女性
自己紹介:
往矣。吾将曳尾於塗中。
私も、尾を泥の中に引きずって自由に生きてゆきましょう。
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