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知らず、周の夢に蝶と為れるか、 胡蝶の夢に周と為れるかを。
2025/10/19 (Sun)00:20
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2008/06/12 (Thu)21:31

前々から思っていたのですが、ブログで毎日SS書ける人って
すごいですよね~。

虎氷女には絶対に無理な話ですな。

でも、ぶっちゃけ、虎氷女の1日をだべってるのも味気なくね?

というわけで、今日から気が向いたときにムソっぽく
虎氷女の一日をだべっていこうと思います。

まぁ、ぶっちゃけ、虎氷女の一日のあるシーンを、
きょんで置き換えて日記を書くってわけですが。

他の登場人物も、あらかた三国志でそろえようかな、と。
しかし、あくまで代役(というか置き換え)なので、
三国志どおりの人間関係にはありませんのであしからず。

まぁ、この日記のタイトルは胡蝶之夢ですからね。
この現実が真実であるかなど、誰にもわからないのですよ。

そんなわけ(?)で、虎氷女テイストな胡蝶之夢を綴ってみようと思います。
きっとノリは軽い(はず)
そんなわけで、長くなったため、本題は続きに記そうと思います。



「つ、疲れました……」
「そうですね……流石の私も参りました」

職場のキッチンでコーヒー片手に愚痴をこぼしているのは、
姜維と月英の二人であった。

時刻は夕方。
もうすでに姜維の勤務時間は過ぎているのだが、
業務に追われて休憩が取れなかったのである。

「今日はお客さん多かったですね……」

そうぼやく姜維の手にあるのも、客に出すために用意した
コーヒーである。
月英が入れすぎたために、現在姜維が消費している最中だった。

しかし、普段ブラックでしかコーヒーを飲まない姜維にとって、
ミルクの入ったそれは、つい顔をしかめてしまう代物であった。

月英がいなくなったら、こっそり処理(=排水溝へgo)しようと
心ひそかに思いつつ、姜維はため息の多い月英を見上げた。

「黄忠殿も、本当に困ったお方です」
「はは……」

この台詞は、姜維がここで働き出してから幾度となく聞いた台詞である。
月英に言わせると、黄忠は自分本位でしか動かない方、
ということらしいが、姜維には二人は似たもの同士……というか、
よいコンビネーションだと思っていた。
(そして同僚の張飛と甘寧も姜維とほぼ同意見のようだ)

「まぁ、それでも黄忠殿は本当によく働いていると思いますよ」

まさに年齢を感じさせない働きっぷりで、
そこは姜維も素直に尊敬している点であった。

たとえ、時々もらされる言葉が微妙にセクハラ掛かっていても、だ。

(今日なんて、「鎖でつないでおきたい」とか、言われたな……)

どこか遠い目をしながら、姜維がちびちびとコーヒーを啜っているところへ
メールの着信音が耳に届いた。

(なんだろう?)

それが自分の携帯から発せられているものだと気づいた姜維は、
さっさと携帯を取りに行った。

今日は同郷の知人、夏侯覇に食事の誘いを送ったのだが、
その返事が来たのだろうか。
そんなことを思いながら携帯を開く。

『姜維へ
 明日は計画書の発表ですよ。
 計画書を人数分印刷しておきなさい。
                   諸葛亮』

「…………」
「姜維殿? どうされました?」

携帯を片手に固まる姜維を不思議に思ったのか、
月英が声をかけてきた。

「いえ、私には休む暇もないようですね……」

やっつけ作業で片付けた計画書の中身を脳内で反芻しながら、
今夜は徹夜かと乾いた笑いを発する姜維であった。


(それが虎氷女の見ている夢なのです)

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プロフィール
HN:
虎氷女(トラヒメ)
HP:
性別:
女性
自己紹介:
往矣。吾将曳尾於塗中。
私も、尾を泥の中に引きずって自由に生きてゆきましょう。
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